東洋医学の考え方には、大きく分けて3つの特徴があります。
1つ目は、『体の機能を重視する』という事です。
東洋医学でいう肝や心などの臓腑は西洋医学でいう肝臓、心臓
といった形ある「物質」だけを指す言葉ではありません。
東洋医学の臓腑は、「物質」に加え「機能」のことを含めます。
たとえば、肝が血液を蓄え、体内の血液を調節する働きをするところは
西洋医学と同じですが、東洋医学の肝は目の機能や、怒るといった様な
感情の機能も含みます。
2つ目の特徴は、体とこころ、さらには周辺の自然環境など
『すべてが関連して、体調や病気の状態が決まる』ということです。
たとえば、ある種の頭痛は体としては、肝の機能の低下による血の
流れが悪くなって起ったり、自然環境においては、低気圧のときに
起ったりします
東洋医学はこの「関連性」を利用し、単に病気の箇所だけでなく、
ほかの部分にも働きかけて診察や治療を行います。
3つ目は、『すべてのものは変化し動いている』ということです。
カゼの症状が、「のどの痛み→発熱→せき」と変化を見せる様に
患者さんの病気は常に変化します。それは「昼夜」「春夏秋冬」
「晴れと雨」など自然が変化する影響で病気もまた変化します。
このように、あらゆるものを全体的に関連付けて据えようとするのが
東洋医学です。
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